歯周病の薬物治療

歯周病の薬物治療で処方される薬の種類と、それぞれの特性についてご紹介します。

歯科で処方される歯周病の薬の種類

歯周病の治療では、歯垢や歯石除去といった処置に加え、薬が処方されることもあります。歯周病の薬はドラッグストア等で売られている市販薬もありますが、一時的な炎症を抑えるだけで、根本的な治療には不向きです。歯周病でお悩みの方は歯科で薬を処方してもらうようにしましょう。

ジスロマック

ジスロマックは、強い抗菌力を持った抗生物質で重度の歯周病に効果的な薬です。

1日2回飲むことで、歯周病菌に集結し、7~14日という長期にわたり抗菌力を発揮します。副作用が少なく高い安全性を持っていることが特長です。

セフェファレキシン(セフェム系抗生物質)

歯ぐきの腫れがひどく、強い痛みを伴う場合などに処方される薬で、セフェム系抗生手物質の代表的な薬です。

稀にお腹がゆるくなることがあり、下痢の予防に整腸薬が一緒に処方されることもあります。

ファンギゾンシロップ

もともとは歯周病治療ではなく、カンジダ菌の抑制治療に使われていましたが、近年、歯周病とカンジダ菌の関連性が認められるようになってから、歯周病の薬として採用されるようになりました。

歯みがきをした後、ファンギゾンシロップを口に入れ、歯ブラシ等で薬を全体に行き渡らせます。そのまま30分薬を浸透させたらシロップを飲み込みます。この薬を飲むと1週間くらいで歯ぐきの状態が変わってきます

ペリオフィール

歯肉が腫れたり、歯周ポケットから膿が出たりした場合に処方される抗生物質です。

ペースト状で、歯肉や歯周ポケットに直接塗布します。患部に直接作用するので効果が早いことが特長です。

歯周病薬物治療の症例

58歳男性の場合

重度の歯周病で歯ぐきが退縮し、抜け落ちている歯もあった男性。

かなり進行しているためスケーリングに加えて、ジスロマックとファンギゾンシロップの服用も並行しながら治療を行いました。治療後は歯肉が引き締まり歯のぐらつきも改善しました。

61歳女性の場合

歯周病が進み、歯槽骨が溶けだしている状態でした。

治療では、外科治療に加えて抜糸を行い、全体的なバランスを整えました。ジスロマックとファンギゾンシロップの併用で、歯肉が引き締まり状態が良くなりました。